2011年12月24日土曜日

一人旅記録 6 ゴヤ

つづき



正岡子規記念球場のとってもきれいな並木道を抜けた後、
その博物館はあった。
(あの有名な正岡子規記念球場もここにあるなんて知らなかった笑
 本当に無知を知る旅でもあった。)






























ゴヤは「天才」である。


僕は今回の旅の位置づけを
「天才に触れること」というサブタイトルもつけたくらいなんだから、
見ないわけにはいかない。


しかも、
一生に見れるかどうかわからない美術品だ。


さっそくゴヤ展に入った。

厳重な体制。
当然だが、警備員が何人もいる。

一部屋に4人はいて、4隅からこちらを常に見ている。

これは期待できる。
胸が高まった。



・・・圧倒された。

中学時代、美術で2をとった僕(つまり、美術センスのないという意味)でも、
感動という感情が胸にずっしりと詰まってきた。


とにかく、人間性や感性がとんでもない。


友人にあてた手紙にあるセリフの一つ一つも
重く、そして深い。


僕らの仕事はとにかく感性に触れる仕事である以上、
 常に感性を琴線のように敏感にしておく必要があると思う。


一つ一つの絵が、作品が、

いや、想いが、言葉をこえて直接頭に響く。



「おれは まだ学ぞ」
  ―晩年のスケッチより



「ペンも紙もない。一切のものが不足していますが、
 意志だけはあり余っています。」





大げさではなく、本物なんだと思う。



そういう経験に慣れていないものだから、
 途中で頭が疲れ果ててしまっていた。

もしかしたら、お昼ごはんを食べずに行ったことも影響あるのかもしれない。



つづく

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