2011年11月21日月曜日

経済協力開発機構(OECD)の調査によると

http://www.asahi.com/national/update/0913/TKY201109130560.html


日本の先生は働きすぎらしい。

実際、
1889時間というのは長いのか少ないのか僕にはわからないですが、
教壇に立った経験から言わせてもらうと、
それでも時間が足りないって思います。





夏休みや冬休みなんて
けっこうだらだらしている先生だっているしね。


だからよくニュースで「先生の事務時間がすごく多くて大変だ」ってのはわかる。

・・・わかるが。

塾の先生の方が大変じゃね??

僕毎日何時間働いてるかわかんないよ??

毎年受験生を見るプレッシャーはあるし、
小学校から高校生までしっかりと管理する能力が求められる。

試しに自分の時間を数えてみたら・・・びっくりした。

でも、
別にいやじゃない。

だって、学校の事務と違って生徒に直結する仕事が多いもんね。
職員室なんて必要ないし、
なるだけ子どもたちとからむことのできる場所に身を置いていたい。


みたいなことを考えていたら、

この記事についてある方が記事を書いていた。
非常に興味深い内容だった。
納得もでき、そして勉強にもなった。

これは現状を考えるきっかけにもなりましたし、
独立を考える際に大きなヒントにもなった。

長いので、
時間のあるかたはぜひ読んでみて下さい。


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経済協力開発機構(OECD)の調査によると
日本の学校の先生は先進国の中で勤務時間が長いということが明らかになったという。


日本の先生、働き過ぎ? 事務作業長く OECD調査




私はこの1899時間という学校の先生の勤務時間が長いのか短いのかは分からない。

しかし、塾の先生はもっと労働条件が過酷だろうとは思う。

年間の勤務時間は学校の先生の何百時間オーバーといったところだろうか。
(もしかしたら1000時間オーバーという人もいるかもしれない)

過酷な労働環境で「生徒のために一所懸命」と言ったって、
それには限界があるが、経営者の多くは現場の先生方の労働環境を改善せずに、
現場を締め上げ、「生徒のために一所懸命」を要求する。

生徒が集まらなくなった塾は先生をリストラし、
一人当たりの授業コマ数を増やすことで対応し、利益を確保せざるを得なくなる。

ただでさえ忙しいところに、
会議や報告書の作成、生徒募集のアイテム作りなど、仕事が山のようにある。

(生徒が集まらなくなった塾はほぼ例外なく会議や報告書提出が増える。
経営側は生徒が減ったのは先生のいいかげんな仕事が原因だと思っていて、
先生達の仕事を監視したくなるのだろう。)


塾の先生を訪問したときに、
先生がくたびれ果てているのを目にしたという方は多いだろう。

「ああ、先生方は子供達のために一所懸命やってくださってるのだわ」
と好意的に受け止めてくださることが多いが、
実は、連続会議と報告書作成、ポスター作りで
ヘロヘロになっていたということも少なくないのである。


塾の先生が授業時間以外で生徒のために使っている時間は思ったほど多くない。


大手塾では、よくて3割くらいで、
下手をすると1割程度というところもあるのではないか。
(組織が大きくなるとよけいな仕事が増えるのは宿命みたいなものだ。)

多くの塾の先生がその忙しさゆえ、
パフォーマンスをかなり落とさざるを得ない状況で仕事をしている。

それでは生徒達のためによいことはできない。







この塾はスタッフの先生達が生徒のために存分に時間を使うことができる塾だ。

そういう体制でなければ、
自分で塾を作る意味はないとさえ思っていたくらい、このことにはこだわっている。

ウチの先生達は、
勤務時間中は、生徒用のプリントを作成していたり、授業の準備をしていたり、
生徒について情報交換をしていたり、勉強していたり、本を読んでいたりする。
(和気あいあいと雑談をしていることももちろんある。)


やりたいことがなかなかできず、
忸怩たる思いをしている先生方には夢のような仕事環境だと思う。

私達の方向性は
「コストの無駄を徹底的に省いてお安い授業料を実現しました」
ではない。

「時間の無駄を徹底的に省いて生徒のために使える時間を多くすることを実現しました」
である。


生徒達のためによいことができるというのは言うまでもなく大切なことであるが、
そこで働く人達にとってよい環境を作るということも同じくらい大切なことだ。

生徒によいことをするために先生を不幸にしているようでは、
その「よいこと」は長続きしないにきまっているのである。

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